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IT重説ってなに?対応物件やアプリなどを解説。

本日は部屋探しをしている方向けに、オンライン内見とは、に続きIT重説とは何か、を解説していきたいと思います。

自己紹介

mai

賃貸一筋20年の宅地建物取引士。
賃貸業務一連の実務経験有り。
現在は年間約200本の賃貸借契約がメイン。
「満足度の高い取引の達成」を目指しましょう。

このサイトは、コンプライアンスを重視します。

常識から逸脱する行為は、事例として紹介することはありますが推奨はできません。

また、筆者の経験から派生した主観が含まれます

ご意見、ご質問などお気軽にコメントください。

この記事を読むと得られる事

  • 賃貸動向と、実情の把握 
  • 賃貸知識と、知恵の習得 
  • 取引の疑問と、不安解消 
  • 判断力と、対応力の向上 

それでは細かく見て行きましょう。

賃貸借契約とは

IT重説の前にまず賃貸借契約の内容をお話します。

賃貸借契約とは簡単に言うと、貸主と借主の約束(契約)です。

家賃はいくらで、解約の時は告知義務があって、契約期間が何年で、更新料がいくらで、等、細かい取り決めが賃貸借契約書の約款としてたくさんあります。

MEMO

不動産屋で取り交わす賃貸借契約は上記内容を十分に理解する必要があります。

そこで宅地建物取引業法という法律では、宅地建物取引士による特に重要とされる項目の説明が義務付けられています。

通常賃貸借契約は日時を合わせ、不動産屋に訪問し対面で実施する必要があります。

契約時に行う内容は主に契約内容の説明、重要事項の説明、契約金の支払い、その他ライフラインや鍵の受け渡し、引越しについての説明があります。

この一連の作業をひっくるめて契約と呼びます。

IT重説とは

宅地建物取引士による重要とされる項目の説明は「重要事項説明」と呼び、不動産業者は略して「重説」と呼んでいます。

IT重説とは、この重要事項説明をスマートフォンやパソコンなどを利用し、オンラインで実施することを指します。

賃貸借契約の取り交わしの際、オンラインで実施する一連の作業をまとめてIT重説と呼んだりもします。

わかりやすく言うとオンラインによる契約です。

オンライン契約などと呼ぶ場合もあります。

IT重説の手順

IT重説はパソコンやIPADのようなタブレット端末、携帯でも実施できます。

手順としてはやはりアプリケーションによる実施が多く、ZOOMやSkype、athomeやhomesなどで提供している専用サービス、Googlemeetなどのビデオ会議アプリを利用することが多くあります。

不動産屋により異なるので、不動産屋からの指示を受け、説明通りに進めれば問題なく受けられると思います。

IT重説のメリット

IT重説は自宅で契約ができるという、大変画期的な手段です。

一歩も外に出る事もなく、説明を受けることができ、インターネットバンキングなどで支払いをすれば、自宅で契約と入金まで完結します。

移動する必要がなく、交通費もかからない、交通機関による遅延もないし、雨でも雪でも関係なく実施することができます。

女性の方は気合を入れてお化粧やおめかしをする必要もなく、髪型や洋服もそこまでピシッとする必要もありません。

洗濯機を回しながらなどの家事の合間や、ティータイムやテレビの途中などでも、比較的くつろぎながら契約をすることができると思います。

人数が多い場合は、一つのパソコンを複数人で閲覧する事もできますし、遠く離れた家族もオンラインで繋がることができます。

例えば単身赴任などで離れていても、夫婦で一緒に説明を受けることができますし、留学中の学生とお母さんなども可能です。忘れっぽい方は録画もできますしね。

何と言っても今の時期はコロナ対策となることが最大のメリットでしょう。

本記事の執筆時点ではコロナが真っ盛りです。

本日、東京都の新型コロナウィルス感染者数は二日連続で過去最多となる8638人を記録しました。

このような状況下で不動産屋に訪問することは事は、おすすめできません。

是非家でのんびりと説明を受けてください。

IT重説のデメリット

デメリットはオンライン内見に似て居ますが、対面の説明にはやっぱり敵いません。

契約書を指差してあげることもできないですし、音声が途切れたり、画面が映らなかったり表情が見えずらかったりすることが多々あります。

部屋が散らかっている場合(干している洗濯物が見えてしまったり)は、恥ずかしい方もいらっしゃいます。

重説(契約)途中で郵便配達があったり、子供が遊んでうるさかったり、泣いてしまったり、携帯が小さすぎて共有ファイルが閲覧しにくかったり、途中でノートパソコンのバッテリーが切れたり、パソコンの接続自体ができず結局来店する事になったりする。

以上のように、事例というか失敗談のようなものも実績としてはあります

不動産業界の弱点

不動産業界はいまだに申込書がペーパーであったり、連帯保証人の制度が残っていたり、FAX大好きだったりと、昔の古いしきたりが数多く残っています。

要因としては賃貸借契約書や重要事項説明書が直筆の書面で残す必要がある、ということが大きな要因だと思っています。

mai
mai

不動産屋はアナログで手間のかかる事が大好きです。

そんな状況でのIT重説は比較的新しい考え方で、許可が下りてからの月日も短いので、昔ながらの不動産屋では対応していないことが多いかもしれません。

昨今IT重説のようにアナログな作業から脱却できるよう、国も認める方向にやっと舵取りがされてきました。

今後はさらに電子契約なども普及し、どんどんIT化を感じられる事になると思います。

私自身当たり前だと思っているサービスや業務が、古いしきたりからの遺物だった、という可能性もあります。

そういった内容があればすぐにでも改善したいものですが、意外と気づかないんですよね。

mai
mai

ホテルのチェックインのような契約を目指したいです。

停滞は衰退。取り残されないよう励みます。

まとめ

私の結論としては、何の迷いもなく、おすすめです。

オンライン内見を活用し効率よく契約をおこないましょう。

-2022/6/6追記-

2022年5月、ついに電子契約が可能となりました

さらに便利になる為、積極的に活用しましょう。

分かりにくそうとか、やっぱり直接話を聞きたいとか、インターネットは苦手とか、抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、個人的にはメリットが勝ると思っています。

このような契約事は人生においても、頻繁にある機会ではありませんが、機会があれば是非お試しいただきたいと思っています。

ではまた。

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