賃貸物件を探していてどっちがお得か分からない。
相場も分からない等と悩んでいませんか?
今回は割安な物件の探し方や、家賃が設定される仕組みや算出方法について解説いたします。
あなたの悩み、疑問
- 部屋は良さそうだけど、高い気がする
- 割安な物件に住みたい
- 高い物件と安い物件で悩んでいる
- 家賃がどうやって設定されているのか知りたい
- 家賃が安すぎるので心配
この記事の見解
結論から言うと、割安な物件はあります。
人により賃貸物件に求める部屋は違います。
よって割安感は人により異なります。
実はあなたが気に入った物件は、あなたにとって割安である可能性が高いです。
条件を絞り込み、数ある中から厳選された物件だからです。
また賃料は需要と供給のバランスにより決定しています。
この記事で賃料の仕組みや設定方法を確認しつつ、直感も頼りに選定しましょう。
結論
- 割安感は人により異なる
- 敷金・礼金0は割高の可能性がある
- ㎡単価を確認する
- 部屋探しは妥協点探し
- 交渉も忘れずに
- 安すぎる物件は注意
自己紹介
mai
賃貸一筋20年の宅地建物取引士。
賃貸業務一連の実務経験有り。
現在は年間約200本の賃貸借契約がメイン。
「満足度の高い取引の達成」を目指しましょう。
当サイトはコンプライアンスを重視します。
常識から逸脱する行為は、事例として紹介することはありますが推奨はできません。
筆者の経験から派生した主観が含まれます。
ご意見ご質問等お気軽にコメントください。
この記事で得られる賃貸情報
- 動向と実情の把握
- 知識と知恵の習得
- 疑問と不安の解消
- 判断、対応力向上
賃料は需要と供給のバランスで決まる
賃料は需要と供給により決まります。
需要がなければ賃料は下がり、需要があれば賃料は上がります。
企業や大学の撤退で価格が下落した地域は数多くあります。
コロナ禍では郊外の需要が上がり、賃料が上昇したエリアもあります。
需要の多い3月は賃料が上がる場合があり、需要の少ない時期は賃料は下がる場合があります。
タイミングにもよりますが需要の少ない空室が多い物件は割高の可能性があり、常に満室の物件は割安の可能性があります。
賃料の算出方法
賃料の算出は近隣の類似物件を基準に、下記項目との組み合わせで概ね決まります。
類似物件より駅に近ければ家賃はあがり、遠ければ下がるといった具合です。
仮に駅からの距離1分につき1,000円ダウンとしてみましょう。
徒歩5分50,000円の場合、徒歩10分の物件は45,000円となります。
仮に専有面積1㎡1,000円とします。
45㎡の物件は45,000円、50㎡の物件は50,000円となります。
仮にRC(鉄筋コンクリート)造の場合+5,000円とします。
木造45,000円の場合、RC造は50,000円となります。
仮に1年につき1,000円ダウンとします。
新築で50,000円の物件は、築5年で45,000円となります。
仮に充実設備を+5,000円とします。
普通の設備で45,000円の場合、充実設備の物件は50,000円となります。
実際はこんなにシンプルではありません。
部屋探しは妥協点探し
上記の通り、条件の良い物件は自動的に賃料は上がります。
基本的に理想とされる物件は賃料は高額となります。
理想の条件を満たすと予算オーバーとなるのです。
稀に予算はあるのに、見合う物件がない場合もあります。
よって通常は予算内で妥協できる点を探す必要があります。
駅を使用しない方は、駅から遠くても良いという方がいます。
単身者で2LDKを探す人は少ないです。
ペットを飼育しない人は、ペット可物件を探しません。
このように過剰な設備は無駄となる可能性があります。
人により理想の物件は違い、割安と感じるポイントも違います。
そもそも100%満足できる物件は極めて少ないと言えます。
妥協できる条件を整理し、理想に近い物件を探しましょう。
敷金・礼金0は割高
基本的に大家さんは賃料の値下げを嫌います。
逆に言うと、家賃を下げれないから敷金・礼金が0になっているのです。
どうしても決まらない場合、最終手段で賃料の値下げに着手する場合があります。
- 家賃60,000円 敷金0、礼金0ヵ月
- 家賃55,000円 敷金1、礼金0ヵ月
- 家賃50,000円 敷金1、礼金1か月
極端な例ですが1は選択されにくいと言えます。
賃料は広くなるほど割安
賃貸物件の特徴として、基本的に広くなるほど家賃は割安となります。
30㎡50,000円の物件は、同じ物件でも60㎡100,000万円とはなりません。
冒頭申し上げた通り、人により割安感は異なります。
一人暮らしの方にとって、広すぎる部屋はお得にはなりにくいのです。
㎡単価で比較する
①20㎡で50,000円の物件と②25㎡で60,000万円の物件。
同じ物件の場合、どちらが割安でしょうか。
①は1㎡あたり2,500円、②は2,400円となり②の方が割安です。
複数の物件で迷ってしまったときは家賃を広さで割ってみましょう。
安すぎる物件は注意
近隣の物件と比較して割安な物件は注意しましょう。
事故物件は告知義務があります。
契約を考えている場合、必ず不動産屋に確認しましょう。
その他、危険区域や急傾斜地、嫌悪施設と呼ばれる地域の可能性があります。
絶対借りてはいけない物件とは?部屋探しで後悔、失敗しない方法を解説。気に入った物件は割安
検索サイトで条件を指定してヒットした物件は、今まで述べたことが意外と集約されています。
あなたにとって割安である可能性が高いです。
人により理想は違いますが、属性により理想は似通っています。
例えば、学生が探す物件は大学付近のワンルームです。
大学合格、初めての部屋探しポイント、学生寮は?進学、入学の方に向け、コツや注意事項を伝授。新婚は1LDK、ファミリーは2LDK等、需要の間取りや設備は重なることがあります。
特に供給の少ない地域では、気に入った物件に限って申込が入ってしまうことでしょう。
特に1~3月は冷静かつ迅速な判断が求められます。
冷静かつ迅速な判断は、過去の経験が後押ししてくれます。
初めて部屋探しをする方は、とにかく内覧をしておきましょう。
申込む前に必ず交渉
不動産屋は申し込みたいという言葉に弱いです。
必ず家賃交渉を実施しましょう。
申し込みたいという前は、「〇〇円下げてくれたら申込たい」と一言添えましょう。
この一言が割安感を増幅させてくれる場合があります。
賃貸物件、交渉のコツは?家賃交渉、初期費用や月額費用、条件、タイミング等の交渉術を伝授。まとめ
- 割安感は人により異なる
- 敷金・礼金0は割高の可能性がある
- ㎡単価を確認する
- 部屋探しは妥協点探し
- 交渉も忘れずに
- 安すぎる物件は注意
賃料の仕組みは目安にすぎません。
他人の意見も参考にならない場合があります。
あなたの条件を満たす物件は、多少割高でも契約する価値があるかもしれません。
理想の部屋との出会いは、探したタイミングで決定します。
今回の考え方と直感を組み合わせ選定していきましょう。